令和3年12月15日に開催された第5回坂戸市議会定例会では、議案が次々と可決された。
主要な議案には、「令和3年度坂戸市一般会計補正予算(第3号)」が含まれ、市民生活への影響が注目される。特に、公益に資する予算として、障害者福祉費や児童福祉に対する支出が増額された点が評価されている。
一方で、坂戸ガス株式会社からの1,000万円の寄附金受入れについて問題視される場面があった。平瀬敬久議員(日本共産党)は、この寄附金受入れが公職選挙法に抵触する恐れがあるとの懸念を表明した。彼は、「市民感覚からは大いに問題」と述べ、その背景には選挙直前の寄附というタイミングがあると指摘した。さらに、寄附金受入れに関して市は慎重を期すべきとの主張を強調した。
これに対して、藤野登議員は賛成の討論を行い、特にワクチン接種関連の経費が計上されている点を北高く評価した。彼は「市民の生命を守るワクチン接種に関する事業予算を含めて議案を丸ごと反対する理由は理解できない」と訴えた。
また、別の助成策として新型コロナウイルスワクチンの3回目接種にかかる3億7,000万円以上の予算も重要視されており、市民の健康に貢献する意義が強調された。市執行部は、議会で承認された予算によって迅速に接種体制を整える考えを示した。
他にも、坂戸市行政組織条例の改正や、特定教育・保育事業に関する基準改正など、幅広い議題が議論され、全体として市民の福祉向上を目指す内容となっている。