坂戸市議会、辺野古新基地建設請願を不採択に

令和元年6月11日に行われた坂戸市の定例会では、重要な議題がいくつか取り上げられた。その中でも特に注目を集めたのが、沖縄県民の民意を踏まえた辺野古新基地建設に関する請願である。請願第1号として「沖縄県民の民意を踏まえ辺野古新基地建設工事を中断し、真摯な話し合いを行なうことを求める意見書提出の件」が報告された。総務文教常任委員会の猪俣直行委員長は、「本件は反対意見も賛成意見もあり、最終的には不採択とすべきとの結論に達した」と述べた。また、討論に入ると賛成の立場で発言した吉岡茂樹議員は、環境破壊や米軍基地の影響を指摘し、請願の趣旨を支持した。一方で反対意見を述べた田中栄議員は、国の安全保障の重要性を強調し、辺野古移設の必要性を訴えた。この一連の議論が示しているのは、地域の歴史的背景と安全保障上の懸念が交錯する複雑な問題である。議会内の意見が分かれる中、採決は行なわれ、結果として請願は不採択となった。