令和2年6月11日、坂戸市にて行われた市政一般質問では、水害対策や新型コロナウイルスの影響に関する議論が活発に行われた。特に飯盛川の水害対策は、重要な議題として取り上げられた。
市議の宮坂裕之氏は、飯盛川の水害対策について具体的に質問を行った。具体的には「飯盛川の水害対策の現状」と「今後の取組」について触れ、特に昨年の台風19号による影響を例に挙げ、さらなる対策の必要性を強調した。これに対し、鷺谷久芳都市整備部長は、飯盛川排水機場の整備や河川改修などの進捗状況を説明したが、依然として課題が残ることも示唆した。
この中で、今後の取組については、気候変動に伴う水害の頻発に備え、河川改修を進める県との連携を図り、坂戸市自身も水防活動を強化する考えを示した。しかし、多くの現地住民からは早急な対策実施を求める声が上がる中、今後の展開が注目される。
次に、新井文雄議員が登壇し、三芳野大排水路について質問を続けた。この排水路は、市内の大方の雨水を集めるための重要なインフラであり、県との協力による早期整備が求められている。現在整備率は約40%に過ぎず、全体延長の未整備区間についても進捗状況が詳しく説明されたが、今後の取り組みとしてさらなる整備促進を強く要請された。
加えて、弓削勇人議員がオンライン教育にも言及した。”新型コロナウイルスの影響で、教育格差が拡大している”とし、オンライン授業の実施状況や問題点を挙げ、特に弱家庭に対する機材の貸与や環境整備に重点を置くべきと述べた。教育部長は、国のGIGAスクール構想に基づくICT環境を整備すべきとの見解を示したが、未だに解決には多くの課題が残っている。
続いて、事業者支援に関する質問も行われた。特に新型コロナウイルスによる経済的影響を受けた市内業者について、セーフティーネット保証および危機関連保証の認定数が急増している現状を報告し、市が行った支援策の意義を強調した。
最後に、給食改善に関する議論が続き、清水満夫教育部長は給食調理室のエアコン設置に関して回答した。多くの学校で調理環境改善が進められているが、より速やかな対策の必要性もあり、今後の取組が期待される。特に夏季においては高温での調理環境が懸念される中、より抜本的な改善策が求められていることが各議員からの質問を通じて明らかとなった。
このように、坂戸市の市政一般質問では、様々な課題が浮き彫りとなり、今後の具体的な取り組みとその進捗が重要であるとの認識が共有された。