令和4年12月8日に行われた市政一般質問において、重要課題として取り上げられたのが、公共施設への自動体外式除細動器(AED)の設置状況と今後の活用についてである。
市では平成18年から、学校や公民館などの公共施設にAEDを設置し続けており、現在71施設で使用可能である。また、コンビニエンスストア約24店舗でも協定を結び、AEDの配置が進められている。この取り組みについて、関口万須美総務部長は、当初設置されたAEDが外部からも使用できる環境整備を進めており、屋外専用ボックスを設置することで、どんな市民に対しても、より迅速な救命処置が可能になっていると説明した。
続いて、公共施設でのAEDの使用例についても情報共有され、これまでの利用実績では、心臓の状態を自動的に判断し、必要に応じて電気ショックを行う取り組みが5例報告された。利用者からは「心電図の解析結果のみで、電気ショックには至らなかったケースが6回あった」との正確なデータが示された。
また、課題としては、全ての市民にAEDの設置場所についての周知が必要であるとの意見も挙がった。特に、AEDの効果的な活用を促進するためには、より多くの市民が知識を持つことが重要とされ、急救の機会を逃さないための教育が求められる。