令和2年9月17日、坂戸市で行われた定例会では、新型コロナウイルス対策と市民の水環境整備、台風19号後の水害対策が主題となった。
最初に、武井誠議員が新型コロナウイルス感染症対策について質問した。市民健康部の細田英一郎部長は、新型コロナウイルスの陽性者数が増加傾向にあることを報告した。特に、9月16日時点で38名が確認され、男女の割合は男性が約63%である。さらに、今後の感染予防対策として、密を避け、マスクの着用や手指衛生の保持を強調した。武井議員は、感染者の不安を軽減するための施策として、PCR検査の拡大が必要であると指摘した。部長は、現在の検査体制について説明し、待機者がいないとしつつも、さらなる検査対象の拡大を検討していると伝えた。
次に、武井議員は水と親しむ環境づくりについて質問した。澁谷務環境産業部長は、水辺環境の保全の重要性を説明し、ひとりひとりがその役割を果たす必要があると述べた。特に、清流と水辺空間を大切にする施策を実施中であることを強調した。環境教育や地域との連携も重要であることに言及し、具体的な施策の内容も説明された。また、坂戸市民総合運動公園のプール施設の老朽化問題も指摘され、維持管理や施設整備への取り組みの重要性が浮き彫りとなった。
さらに、堤防決壊を受けた水害対策も重点的に取り上げられた。関口万須美総務部長は、入間川流域緊急治水プロジェクトの進捗状況について報告し、今後も地域住民に対する水害対策の周知を徹底する方針を示した。特に、国及び県との連携強化を図りながら、地域の安全確保に向けた対策を進める必要があるとの話があった。
最後に、学童保育所の運営については、福祉部の市原真一部長が説明した。コロナ禍において、通常の運営からの変更点や障害者支援への取り組みがなされている。特に、感染症防止策の徹底を図っており、状況に応じた柔軟な対応が求められていることが強調された。さらに、ハード面とソフト面の両方で必要な支援を行い、地域全体での学童保育の充実を目指す考えを示した。
このように、定例会では多岐にわたる重要なテーマについて活発な討議が行われ、市民生活の安全確保が再確認された。