令和3年9月の定例会が10月14日午前10時に開議された。出席した議員は60名で、議題には市長提出の議案が多数上程された。
本定例会では、第105号から第137号までの市長提出議案及び請願が一括で議題となり、特に議案第145号「令和3年度さいたま市一般会計補正予算(第9号)」に関する質疑が活発に行われた。この補正予算は、新型コロナウイルスワクチン接種に関連する経費を含み、全額国庫支出金で賄われるものである。
稲川智美議員は、新型コロナウイルスの追加接種における必要性を強調した。彼女は、2回の接種では十分でないと判断した理由を、厚生科学審議会の見解を基に明示。接種状況においては、12歳以上の人口119万2,589人に対し、1回目接種済者が75.6%に達すると述べた。また、接種券の発送方法や、ワクチンの種類についての質問も行った。
それに対し、細沼寛保健福祉局長は、ワクチン接種者の管理方法について説明。また、3回目接種に向けた体制整備についても言及し、すでに接種者のデータを管理しているVRシステムを利用するなどの方針を示した。接種券は段階的に発送される計画であり、接種者の接種率も期待以上に達成できる見込みだ。
新井森夫議員の質問では、モデルナ・ファイザー間のワクチン変更に関する議論が交わされた。これについても、国の方針が示され次第、迅速に対応する意向が示された。また、接種会場については、状況に応じて小規模及び大規模の両方が検討されている。
議案は今後、予算委員会に付託され、具体的な審議が進む。次回の会議は15日午前10時から開かれる予定。このように、ワクチン接種の重要性が再確認され、市民の健康を守るための施策は引き続き注目される。