令和6年6月11日に開催された定例会では、市政に対する一般質問が行われ、多くの議員から活発な議論が交わされた。特に、井原隆議員は、市の財政問題に詳しく触れた。プライマリーバランスが赤字に転落し、財政の健全性が危惧される中、今後の大規模事業に対する計画の必要性を訴えた。井原議員によると、清水勇人市長は大規模事業を計画するにあたり、スケジュールの明確化と市民の理解を促進する重要性を強調した。市長は、投資的経費の増加を見込む中、長期的な財政見通しが重要であると説明した。
また、津和野眞佐子議員は、平和教育について質問を行った。特に、戦争の痕跡を忘れないための具体的な施策が求められる中、広島のアオギリ植樹事業を参考にした提案した。教育においては、外国人ルーツを持つ子供たちへの支援や多文化共生の取り組みが議題に上がった。教育長は、これらの施策について、地域社会との連携強化を図る意義を述べた。
一方、災害に強いまちづくりという観点でも議論が進んだ。尾上貴明議員は、トイレトレーラーの導入の重要性を訴え、同時に松本地域の水害対策についても指摘した。市長及び局長は、現在のトイレ環境の整備や浸水対策について検討を進め、必要な予算を確保する意向を示した。これにより、市民の安全を確保する施策が厚くなることが期待される。
さらに、経済局長は、広告事業としてのネーミングライツの拡大を検討し、市の収入基盤を強化する意義を強調した。特に、地元企業との連携を通じて資源を生かした取り組みが進むことが重要であるとされ、今後の市場活性化が期待されている。
この日は多様な議題が話し合われ、午後にはさらなる問答が行われた。市の発展に重要な論点が浮かび上がり、議会は市民の声を反映させるため、積極的な情報提供を進める必要性が増している。