令和６年６月蓮田市議会定例会が開催され、議員らが市政に対する一般質問を行った。
今回の会議では、特に胃がん検診、空き店舗支援、市庁舎の維持管理、防災力強化に関する議論が目を引いた。
まず、胃がん検診については、直近の受診者数や受診率が報告された。令和５年度の結果では、胃がん検診の受診者数は1411名、受診率は3.5％であったことが示された。治療が必要な幼児の数は増加傾向にあり、早期の対策が求められる。
中でも、関根 香織議員は、「内視鏡検査の導入が有効である」として、市民が受診しやすい方法を提案した。行政が進める健康増進策は必要であり、周知が大事だとの見解が示された。
次に、空き店舗支援事業については、市の現状の把握がなされておらず、課題が浮き彫りとなった。市内店舗の減少やシャッター通りの実態が危惧される中で、近隣市町の支援内容を参考にし、新たな支援策の検討が必要であると強調された。市の起業家支援事業の周知も進めていく意向が示され、新たな店舗を誘致する施策も期待されている。
市庁舎については、37年前に完成した庁舎の維持管理や老朽化問題が取り上げられた。特に、ストレッチャーが入らないエレベーターの改修が求められ、安全性の向上が急務であることが再確認された。
最後に、防災力強化については、洪水ハザードマップの改定や同報系防災行政無線の活用状況が報告された。市民への周知として、マイ・タイムラインの活用を提案する声も挙がり、安全確保に向けた取り組みの重要性が再確認された。
これらの議論を通じて、行政は市民の健康と安全のための施策を進めていく必要があると強調された。今後の施策に期待が寄せられる中で、参加した議員は市民に寄り添った施策を求める姿勢を示した。