令和6年6月26日、北本市議会の定例会が開催された。
会議では、会期の延長が決定され、6月27日までとすることが議決された。これは、市執行部からの追加議案の提出があったためである。
重要議案の一つ、北本市学童保育室設置及び管理条例の一部改正については、多くの議論がなされ、賛成意見が相次いだ。金森すみ子健康福祉常任委員長が、「中丸第二学童保育室の設置を通じて混雑緩和に寄与する」と述べたのが印象的である。議案は可決され、12学童保育室体制を実現し、今後の運営に期待されている。
次に、北本市手数料条例の一部改正案が議論された。毛呂一夫議員は、改正後の手数料が合理的であることを前提に賛成討論をし、手数料の改定は多額のコスト削減につながるとの見解を示した。これに対して、議員間での意見は分かれるもので、手数料設定の公平性についての疑問も浮上した。
さらに、北本市公民館設置及び管理条例の一部改正では、施設ごとの利用料金設定の異なる点が話題に上がった。桜井卓議員は、「料金体系が分かりにくく、利用者への説明が難しいのではないか」と指摘した。これは実際に、料金が一律でないことによる混乱を懸念してのものである。この議案も結果的に可決されたが、今後の運営における市民への周知活動が求められる。
一方、令和6年度北本市一般会計補正予算(第2号)についても審議され、賛成の意見が多数を占め、可決された。主に民生費や衛生費が優先的に配分されており、その内容に関する質疑が数多く行われた。特に、新型コロナウイルスの影響に伴う追加予算には、多くの議員がその必要性を強調している。
最後に、議請第3号に関する請願が採択され、広報きたもとの音声データ化に向けた取り組みが進展することを期待されている。桜井議員は、「視覚障害者の情報アクセス向上が課題であり、広報の音声データ化によって多くの人にも必要な情報が届けられることが重要」と述べた。この件は、議会と執行部がより密に連携し、情報の共有を図る重要な一歩となるだろう。
議会の活発な討論と意見交換を通じ、市民の声を反映させる姿勢が一段と求められ、今後の議事に期待が寄せられる。