令和6年6月27日、北本市議会では令和6年度一般会計補正予算第3号が可決された。この補正予算は小・中学校の体育館空調設備設置に関わるものであり、986万円の追加が認められた。
質疑の中で、高橋誠議員は入札不調の原因やデザインビルド(DB)方式の採用について質問した。坂口修教育部長は、入札には応募業者がなく、分割入札を行わなかった理由を説明した。全校において設置が必要な空調設備について、DB方式の利点を強調した。
デザインビルド方式について、坂口教育部長は工期短縮と費用削減が期待できると述べた。また、近隣市町村の先行事例として、伊奈町やさいたま市を挙げた。さらに、緊急防災減災事業債が活用されるため、この補正予算が市の負担軽減に結びつくことが示唆された。
この質疑の後、湯沢美恵議員は北本市の過去のDB方式の実績について尋ね、なぜ未だ導入が進まなかったのかとの疑問を投げかけた。坂口教育部長は、先行事例が少なかったことが理由であるとし、近年の自治体の取り組みからDB方式を採用するに至ったと相違を見せた。
議案に対する討論の中では、毛呂一夫議員が市の負担軽減に期待を寄せ、一括整備の重要性を訴えた。議長は討論を終結し、採決に移行。全員賛成のもと、議案は可決された。補正予算の市債は986万円で、これによりエアコン設置が進む見込みだ。
今回の決定は、北本市の教育環境を改善する重要な一歩となる。議会ではDB方式の採用について賛否が分かれる中、市が提出した補正予算が市の持続可能な財政運営にも寄与することが期待されている。市長は、外部の専門知識を活用することを検討すると述べ、議員からもさらなる内部人材の育成が望まれた。