令和6年6月27日、さいたま市の定例会が開催された。
今回は、新しい議案が多く、議論が活発に交わされた。特に、土地区画整理事業に関する不適正な事務処理の報告が注目され、議員からの質問が相次いだ。清水勇人市長は、この問題について、6月24日に該当職員を埼玉県浦和西警察署に刑事告発したことを伝えた。市民への信頼回復が求められる重要な案件であり、早急な再発防止策が待たれる。
また、市長は土地区画整理事業における不適正事務処理に関し、与野まちづくり事務所の職員が不適切な手続きを経て土地を売却してしまった経緯について説明した。具体的には、適切な委員会の決裁を経ずに、行政財産の公印を無断で使用するなどの行為があったとされる。
市長は、今回の調査結果を踏まえて、組織体制の見直しが必要だと強調した。また、議員からは、今後の取り組みが安全な市政運営に必要であるとの意見が数多く寄せられた。
このほか、議案第93号から第123号および請願第8号から第13号の一括上程が行われ、各常任委員長による審査報告もあり、多くの案件が可決された。特に、議案第125号及び第126号においては、副市長の選任が提案され、これに関する質疑が多く行われた。
清水市長は、副市長に日野徹氏の続投を求め、新屋千樹氏の新たな任命も提案した。新しい副市長には、適任であるとされ、各議員から賛同の声があがる結果となった。
今後の会議では、追加の議題に関しての質疑・討論を行う予定となっている。この定例会で議論された内容は、市政に影響を与える重要なものであり、今後の動向に注目が集まる。