さいたま市議会は、令和3年9月定例会を開催した。
議会は、午前10時に開会し、全60名の議員が出席した。議題は多岐にわたり、特に新型コロナウイルス感染症に関する議案が中心となった。
市長の清水勇人市長は、挨拶の中で、まず先月の大雨による災害被害に言及し、犠牲者への哀悼の意を示した。また、これからの台風シーズンに向けた防災対策の強化を約束した。
続いて清水市長は、新型コロナウイルスの影響を踏まえ、通常の生活を取り戻すためのワクチン接種の進捗について述べた。特設接種会場での迅速な対応によって、65歳以上の高齢者の7割に接種が完了したことを報告し、全ての12歳以上希望者への接種完了を目指すと強調した。
新型コロナウイルスの変異株による市内感染者数の急増に対する危機感を表し、「市民の命を守ることを最優先に」と述べ、引き続き国や県と連携して対応にあたることを明らかにした。
この会議では、合計41件の議案が提出された。議案は、一般会計補正予算や決算認定、市の新しい条例制定に関するものなどで構成されている。特に、予算関連の議案は、コロナ禍での市内経済支援や、生活困窮者支援などの施策に充てられる。
議長である島崎豊氏は、会期を10月15日までの45日間とすることに異議なしと確認し、可決した。この会議は、今後の執行部への重要な指針となる。市への期待が高まる中、議員たちは市民の声を反映した慎重な審議を重ねる意義を再確認した。
市長の説明の後、活動報告が行われ、保健所機能の強化や、障害者福祉、教育、商業支援における施策が議題に上がった。これにより、市の今後の政策立案の土台が固まることが期待される。