令和3年7月1日、さいたま市議会では定例会が開かれ、多くの重要な議案が審議されました。
まず、市長提出の議案として、議案第83号から第97号、さらには請願が一括して上程されました。
議長の島崎豊氏は、市民の意見を幅広く取り入れる姿勢を示し、質疑応答の時間を設けることにしました。
吉田一郎市議は、議案第83号の補正予算に関して質問を行いました。
「補正予算には本庁舎の基本構想策定が含まれているが、その修正案の提出会派はどこなのか」と指摘しました。
市長はこの点について、自民市議団が関与したことを明言すると共に、結果的に原案は可決されたものの、修正案は否決されたことも説明しました。
次に、市長からは追加議案が4件提出されました。
日野徹副市長が議案の詳細を説明し、「住民が求めるサービス向上が目的である」と強調しました。
特に、新型コロナウイルスのワクチン接種を支援するための提案が注目され、市民からの期待が寄せられています。
井原隆市議は、今回の補正予算について活発な質疑を行いました。
「コールセンターの強化はなぜ行われるのか」といった具体的な質問が飛び交い、保健福祉局長の細沼寛氏が、電話需要が高まる中での体制強化であると答えました。
「市民が対象者としてワクチンを受ける準備が整う中、サポートを含む情報提供が必要だ」と述べ、体制強化の必要性を訴えました。
さらには、商工会議所による職域接種の支援についても多くの議論がなされました。
吉田氏が「どうして商工会議所だけに補助を出すのか」と言及し、経済局長は「公平性を持たせるために、商工会議所の非会員企業も対象にしている」と応じました。
最後に、議会では選挙管理委員会の委員選出も行われ、全議員の承認を経て決定しました。
議長は選挙の方法について説明し、特に市民からの声が重要視されるべきであると述べました。
この日は、午前10時から始まり、午前11時17分に散会し、重要な議案の進展がなされたことが印象に残りました。