令和2年6月26日、さいたま市の定例会が開かれ、重要な議案および請願が審議された。この会議では、さまざまな議案が上程され、討論や採決が行われた。
初めに、市長提出議案が一括して上程され、議案第111号から145号が議題に上がった。これには新型コロナウイルス対策を含む補正予算案も含まれ、議員たちから多くの意見が寄せられた。
議案第115号の採決に際し、江原大輔議員がその重要性を強調し、消防分団への資機材配備や河川の水位情報システムの改修が大きな評価を受けた。災害時に備えることは、今まさに求められているとし、この対応が市民生活にどのように影響を与えるかが議題となった。
討論では議員たちの活発な意見交換が行われ、特に金子昭代議員は新型コロナウイルス感染症に対するセーフティネットの充実を求めるコメントが目を引いた。議案第116号「さいたま市市民憲章審議会条例の制定について」に反対意見が多く見られ、市民の心のよりどころとしての市民憲章の必要性について多様な視点が提示された。
また、請願第12号「酷暑から市民の命を守る対策の拡充を求める請願」では、エアコン未設置世帯に対する必要な支援が訴えられた。議員たちは、生活保護世帯や高齢者世帯が熱中症の危険にさらされている現状を指摘し、そのための具体的な対策が求められた。これに関連して、出雲圭子議員は新型コロナウイルス対策と合わせて計画的な対策が必要であると強調した。
市長による挨拶では、政府の新型コロナ対策にふれ、市民生活と経済を守るために全力を尽くすとの決意が表明された。これに対し、議員はさらなる協力や支援を求め、制度的な改善案も提案された。
最終的に、議案は全て賛成多数で可決され、特に新型コロナウイルス感染症関連の補正予算が通過することにより、今後の対策が期待される。議会は引き続き、市民の暮らしを第一に考えた施策を進める意向を示した。