令和6年6月12日、さいたま市定例会が開催され、市政に対する一般質問が行われた。多くの議題が取り上げられ、特に公共交通、 子育て支援、トイレの整備状況が注目された。
市民の意見を尊重した施策の重要性が強調され、特に金子 昭代議員は、沼影市民プールの解体に伴う影響について発言した。彼女は、多くの市民がこのプールの廃止に対して強い反対の声を上げており、地域の緊急避難場所の減少や子供たちのプール難民について言及した。これに対し、佐藤 久弥都市局長は、代替プールの設計を進めており、市民の要望を強く反映させることを約束した。
津和野 眞佐子議員からは、障害者の大規模災害時の避難についての問いがあり、福祉局長からは避難行動要支援者名簿の運用実績が報告された。名簿の掲載による安否確認の重要性が認識され、今後の課題として掲載率向上に努めることが強調された。
また、自立した地域づくりを目指すため、セカンドライフ支援センターなど複数の相談窓口の充実が期待され、具体的な提案内容が示された。認知症予防と支援技術に関する議論も取り上げられ、ユマニチュードなど新しい介護技術の導入についても期待が込められた。
そして、公共交通の改善が求められ、郊外地域における高齢者の移動支援についての取り組みが必要視された。特に、カーシェアリングの導入が議論され、地域資源を活用した交通手段の強化が提案された。
市報さいたまのバックナンバーについても意見があり、より長期間にわたっての公開が望まれていることが確認された。市民が過去の情報にアクセスできるようにすることが重要であるとの声が集まった。
さいコインに関しては、チャージの上限や公金納付の利用可能性について市民の期待が寄せられており、経済局長はその運用に関して検討を進めることを約束した。
今回の定例会では、市民の声を反映した政策の重要性が再確認された。市は今後も地域住民の意見を重視し、未来に向けた持続可能な施策を推進していくことが求められる。