令和４年９月１２日、さいたま市の定例会が実施された。
市政に対する代表質問では、新型コロナウイルスへの対応や、デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）の推進について多くの意見が交わされた。
特に三神 尊志議員は、新型コロナウイルス対策について質問し、従来の感染者数の増加を踏まえた適切な施策の実施を強調した。高橋 篤副市長は、オミクロン株の特性を考慮した自宅療養システムの強化や、医療機関との連携の重要性について語っている。また、新たなワクチン接種の展開についても言及し、感染状況に注意を払いながら施策を進めていく意向を示した。
さらに、デジタルトランスフォーメーション（ＤＸ）の推進の重要性も浮き彫りとなった。三神議員は、ＳＮＳの利活用を通じた市民サービスの向上を提案し、市長の清水 勇人はデジタル八策を通じて、情報発信の効果的な手法を導入する意向を示した。これにより、市民への情報伝達が円滑に行われやすくなることが目的である。
次に、文化芸術都市創造については、三神議員が、さいたま国際芸術祭2023の展望や、アーツカウンシルさいたまについて尋ねた。高橋副市長は、アーツカウンシルの役割や、文化芸術を通じた地域の発展、さらなる市民参加促進の必要性に言及し、地域資源の活用を検討していく姿勢を見せた。
経済や雇用対策に関して、三神議員は、特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市内事業者への支援の強化を求めた。小川 博之副市長は、国や県との連携による多様な経済対策について説明し、事業者の持続可能な成長を支援する意義を強調した。
また、子育て環境の充実に向けた施策についても言及された。三神議員は、特に母親に対する支援を強化すべきとの見解を示し、実現に向けた取り組みを促した。高橋副市長は、多様な子育て支援策を進めていく意向を表明している。
今回の定例会では、公共交通の利用促進や高齢者の移動支援も重要なテーマとして扱われた。高齢者の移動支援施策については、神坂 議員が実施状況を問うたところ、小川副市長は様々な事業を実施しつつ高齢者福祉を促進する意向を示した。
また、浦和駒場スタジアムの課題も取り上げられ、 利用者の期待に応えるための施策が求められていることが確認された。市は市民のニーズに応えるよう柔軟な対応を検討しているとのことだ。
このように、様々な議題が議論される中で、今後さらに市民が安心して生活できる環境を整えていくための取り組みが期待されている。