令和元年9月5日、市議会は定例会を開議しました。
今回の会議では、特に市長提出の議案に対する質疑が行われた。議案第114号から第147号までの34件が一括上程された中、冨田かおり議員が平成30年度決算に関する質疑を通して、安定的な財政運営について評価しつつも、実質収支額の低下を指摘した。
冨田議員は、「実質収支額が約15億円にとどまり、過去最低レベルである」と述べ、この背景に義務的経費の増加などが影響していると指摘した。これに対し、会計管理者の國谷ひとみ氏は、歳入は増加傾向にあるものの、歳出の増加が大きいことが要因と説明した。
議案第121号から第123号の会計年度任用職員制度に関する議案も質疑の焦点となった。冨田議員は、非正規雇用の適正な任用に向けた見解を求め、具体的に「移行する非正規職員の割合は約29%」との答弁があった。
また、議案第137号から第140号に関しては、学校の照明LED化および空調機設置事業が討論された。副教育長の久保田章氏は、特別教室にエアコン設置率が100%となることを強調した。これに加え、LED化による環境への配慮も指摘された。
さらに、選挙費用に関する議案第114号についても議論が交わされた。市議の吉田一郎氏が「参議院補欠選挙に関連する費用が市から支出されることに対し、県全体の負担は不透明ではないか」と疑問を呈し、これを受けた市長の対応が注目された。