令和5年9月7日、さいたま市議会で定例会が開かれた。
議事日程には様々な議題が含まれていたが、特に請願に関する内容が注目を集めた。
初めに、請願第20号についての報告が行われ、教育長の任命に際して候補者本人に質疑を可能にすることを求める内容だった。議会運営委員長の土橋勇司議員がこの請願の審査結果を報告し、不採択とすべきとの意見が多数を占めた。
続いて、請願第21号「さいたま市に設置されたペデストリアンデッキについて」についても討論が行われた。まちづくり委員長の新井森夫議員は、この請願についての審査結果を発表し、不採択とする意見が多数を得た。これに対し、吉田一郎議員は強い立場で討論し、危険性を指摘した。
質疑の中で、吉田議員はペデストリアンデッキの点検実施状況について、国や県の答弁内容の信憑性について強い疑念を示した。これに対し、新井委員長は、国や県も点検を実施したとの答弁があったとしたが、吉田議員は具体的な回答を求めた。
請願の結果として、両請願は不採択となった。
その後、市長から提出された議案が上程され、質疑が行われた。出雲圭子議員が令和5年度さいたま市一般会計補正予算について質疑し、特にいじめ問題に関する条例について詳細な内容を求めた。これに対して、子ども未来局の池田喜樹局長は、いじめ問題を再調査するための体制を整える考えを示した。
また、経済局や環境局からは、財政状況や今後の事業展開に関する説明が続き、市議会全体の関心が集まった。特に、クリテリウムというイベントに関連して市の財政支援が行われたことについても、議論が交わされた。
最後に、委員会付託や議員派遣に関する事項が確認され、次回の会議への準備が整えられた。議会での討論は活発に行われ、行政に対する厳しいチェック機能が発揮されたことが印象的であった。