令和3年12月の定例会では、市政に対する一般質問が行われ、さまざまな議題が議論された。
特に注目を集めたのは、市の公共施設における「赤ちゃんの駅」の設置状況についての質問であった。授乳やおむつ替えができる場所の確保が求められる中、現在の情報では、247の対象施設のうち152が授乳可能とされているが、残りの95はおむつ替えのみが可能な状態である。市では、施設に授乳スペースを確保する方策を検討中であり、簡易型組立て式授乳室の活用が据えられる可能性もあると説明された。特に、予算に限りがある中で、可能な限り迅速に授乳場所を充実させる必要が強調された。
また、ムクドリの問題も端的に報告される。ムクドリによる騒音やふん害が深刻な問題となっており、市は短期的な対策として街路樹の剪定や防除装置を試行しているものの、再発の懸念があるため、長期的には新たな技術の採用や地域全体での取り組みが考慮されることとなった。
さらに、市長は大宮駅東口のGCS構想についても言及し、駅前広場の整備が都市計画の一環として進行中であることを述べた。特にJR東日本との連携が重要とされており、進捗状況が注視されている。駅前広場案のたたき台の作成が進められており、関連する事業者や交通管理者との協議も継続されているとのことだ。
その他、公共施設の充実に加え、子供たちへの給付施策についても議論が行われ、迅速な実施とともにその影響が確認される所存であると市長が強調した。行政としては、今後も市民との対話を重視し、ニーズに沿った施策の推進に努める方針が示された。
地域との連携についても再度言及され、特に地域から寄せられる要望の把握、反映が求められた。市民への参加を促す仕組みが必要とされ、今後の取り組みが重要視されている。市市民が安心して生活できる環境を確保するためには、地域のメンバーシップを重視した社会的支援が不可欠であろう。