令和3年12月の定例会では、主に市長提出の議案や市政に関する質問が取り上げられた。特に、市の現行施策や予算の効果についての質疑応答が目立つ中、議員からの意見も積極的に反映されたことが印象的であった。
最初に、市長提出議案についての審議が行われ、市民への説明を強調する意見が出された。松本翔議員は、「市民にとって何が一番重要なのかを常に考える必要がある」と述べ、その後の議論を促した。
続いて、教育委員会に関連した報告が行われ、井原隆議員が「教育環境の充実には、地域との連携が不可欠である」とコメント。特に、都心部における過密化や授業環境の改善に向けた具体的な提案が挙げられた。これに対し、清水勇人市長は「全体を見渡し、各学校のニーズに応じた柔軟な対応を行っていく」と回答。
また、冒険遊び場の運営支援についても議論された。議員たちは、公園の利用状況や、プレーワーカーの役割について意見を述べ、労働環境の改善を求めた。出雲圭子議員が提起した地域の声をもっと反映すべきとの意見は特に注目を集めた。金子博志市長は「子供たちの意見を尊重し、プレパークの未来を考えていきたい」と発言した。
次に、アーバンスポーツの取り組みが取り上げられた。川崎照正議員は、「地域の活性化に向けて、若者の参加が不可欠である」と述べ、この流れを継続するための計画を示した。市長は「公共空間の活用を進め、スポーツ環境の整備に引き続き注力する」と応じた。
さらに、公共事業の平準化についても議論された。市が進める各種工事のスケジュールや実施状況に関する質疑では、特に地域住民からの要望が多く寄せられている点が強調された。これに対し津川健司建設局長は、「地域の声を反映しながら、計画的な発注を進めていく」と確認した。
最後に、子供の権利に関する議題が取り上げられ、子ども・青少年の健全育成に向けた新たな施策が検討されることとなった。出雲圭子議員が、さらなる提供の必要性を訴えたことに対しては、清水市長もその重要性に同意し、今後の予算に反映する意向を示した。
全体的に、今回の定例会では、市民一人一人の声を重要視した施策運営が展開され、その方向性が強調されたことが際立つ内容であった。