令和4年10月25日、越生町議会臨時会が開催された。
本会議では、令和4年度越生町一般会計補正予算(第5号)に関する議案が主な議題となった。町長の新井康之氏が提案理由を説明し、補正予算に必要な金額を1億1,655万8,000円とし、総額を46億1,328万8,000円に増額することを求めた。これは、電力・ガス・食料品等の価格高騰支援や新型コロナウイルス感染症対応のための施策に向けられる予算である。
提案内容の具体的な説明として、住民税非課税世帯等に対する支援給付金や水道料金基本料金の免除、障害者施設や高齢者施設への補助金が挙げられた。収入面では、国庫支出金や財政調整基金の増額が見込まれている。特に、電力・ガス・食料品等価格高騰に対し、住民へ直接支援を行うことで生活負担軽減を図ろうとしていることに重点が置かれた。
質疑応答では、議員からの具体的な問題提起が相次いだ。岩田眞一氏は農業への支援に関して埼玉県との連携状況を問うた。これに対し、産業観光課の吉田正氏が、国や県による支援制度について詳細に説明した。
さらに、金子公司氏は給付制度の周知方法について質問した。吉田氏は広報活動に力を入れ、通達をJAに依頼し、地域に徹底する旨を強調した。生産者支援が求められる中で、県が設定した基準に対応する形で町は自助努力を続けていく考えである。
その後、議案第39号は全員一致で可決され、続いて議案第40号、つまり水道事業会計補正予算についても同様に討議された。新井町長は水道料金の基本料金を2か月免除することにより、町民の生活を支える施策を行う意義について述べた。これに対し質疑はなく、無事に原案通り可決された。
本会議の締めくくりとして、議会運営委員会の閉会中の調査及び審査に関する件が審議され、特段の意見は出ず、そのまま閉会と相成った。