三芳町の第5回定例会では、様々な議題が話し合われた。特に注目されたのが、庁舎内における来庁者の利便性向上、産後ケアの必要性、そして女性相談の充実についてである。
まず、庁舎における障害者支援に関する取り組みが取り上げられた。南口玄関には点字ブロックが敷設されているが、視覚障害をお持ちの方々へより良い誘導を行うためには、線状ブロックの敷設を検討する余地があるとの見解が示された。施設マネジメント課の古山智志課長は、「庁舎の整備において、視覚障害者の誘導システムを現代の技術に即したものにするためのリニューアルを進める必要がある」と強調した。
また、産後ケアの充実についても多くの意見が述べられた。特に低体重児出産を経験された母親への心理的なサポートが求められていることが認識され、保健師による早期の訪問支援が重要であるとされた。現行の支援体制に加え、社会福祉協議会と連携し、家事支援の提供を視野に入れることが議論された。これにより、妊産婦が感じる負担を軽減することが期待されている。
さらに、女性相談の充実が議題となり、現在の月2回の相談日では多くの女性が利用しにくいという声があがった。そのため、オンラインでの相談体制の導入や、相談日を増やすことに対する必要性が指摘された。総務課の忠平訓君は、現行体制を維持しつつ、他市の状況を参考にする意向を示した。
このように、様々な面からの意見が交わされ、町の福祉や社会支援の充実が議論された。行政側は、今後もこうした多様なニーズに応えるべく、十分な調査研究を経た上での施策を進めることが求められている。