令和6年第1回三芳町議会定例会が開かれ、様々な議題の中、地域防災の重要性が強調される会議となった。特に、女性の防災への参画の必要性や委託料の適正化についての意見が多く交わされた。
議会では、16番議員の細田三恵氏が防災への女性参画について質問し、災害時の避難所運営に女性の関与が未だ少ない現状を指摘した。細田氏は、能登半島地震の事例を挙げ、これまでの政策が女性の視点を欠いていると述べた。また、町が昨年展開した埼玉県能登半島災害派遣チームへの職員派遣を通じた経験を引き合いに出し、防災計画に対する女性の意見を反映すべきと強調した。町としても、女性の視点を取り入れた防災計画の見直しへ向け、積極的に意見を取り入れる方針を示している。
次に、委託料の問題が提起された。細田氏は委託料の増加傾向に警鐘を鳴らし、適正化の必要性を訴えた。彼女の発言を受けて、財政デジタル推進課長の小池雅葵氏は、委託契約の透明性を確保するための取り組みを説明した。小池氏は、持続可能な財政運営のため、今後の委託料施策を慎重に検討する考えを示した。
また、自転車通学の許可についても質問がなされ、三芳中学校では許可が出ているものの、藤久保中学校や三芳東中学校では許可されていないという状況が報告された。高齢者が多く住む地域との接点を強化する必要があるとの意見が出た。更に不法投棄について、町内での監視強化や相談体制の充実が求められる中で、町長は補助制度の周知とともに、環境美化の重要性を強調した。
このように、会議全体を通じて、地域の安全や生活環境をより良くするための具体的な対策が議論され、今後の施策に反映させることが町の責務であるとの認識が議員間で共有された。