令和5年第4回三芳町議会定例会では、子育て支援や教育環境の改善についての議論が行われた。特に注目されるのは、保育所における一時保育サービスと、そのニーズへの対応である。
会議では、現在町内で実施されている一時保育についてのシステムが紹介され、利用者が少ない理由として、利用可能な保育園の数が限られていることが指摘された。特に、一時保育を行っているのは現在のところ、2園のみで、これに対するニーズの高まりが実感されている。
「それぞれの保育園で受け入れ人数に制限があり、なかなか利用しづらいという声があります。今後は、増大するニーズに応じて、実施園の拡大を検討する必要がある。」と、こども支援課長は語る。町の保育システムは、子育て支援の面で十分に機能していないとの意見に対し、やはり保育園を増やし、受け入れ人数を拡大して、支援体制を強化する必要があるとの認識が示されている。
また、病児・病後児保育への支援も求められており、支援体制が整っていない町内では、利用者が少ないという現状が続いている。このような課題を踏まえ、今後の体制整備に向けた調査や研究が進められる予定である。
教育センターについても重要な話題とされ、特別支援教育の推進が行われる中で、配慮が必要な児童への支援が求められている。教育センター所長は、教育相談体制の充実や不登校対策の強化を目指しており、今後も関係機関との連携を密にする方針を示した。
このように、三芳町では子育て支援と教育環境の改善に向けた取り組みが進行中であり、子育て世代の意見を積極的に取り入れる姿勢が見られる。ただ時間をかけずに、迅速に対応していく必要性が強調されている。
さらに町政に関する議論では、投票率の低下、候補者選定の難航などについての見解が示された。今後の選挙制度の改善が求められており、新しい候補者の増加を目指す取り組みも重要視されている。
令和5年度は、さらなる高齢者や子育て世代の支援、教育環境の整備、地域の課題解決に向けた大きな進展が期待されている。議会では、地方自治体の課題を解決し、住民に寄り添った施策の推進を目指していくことが強調されている。