令和4年12月、三芳町議会定例会において、重点的な一般質問が行われました。主なテーマは、学校図書館の整備、妊娠した女性への支援、ゼロカーボンシティ宣言に関する取り組みです。
まず、学校図書館についての質問がありました。議員の本名洋氏は、開館時間や開館日について検討の必要性を訴えました。教育委員会の学校教育課長である渡邊重樹氏は、平日の授業時間に限られている現状を説明し、登校日以外の開館については現在のところ未定であるとの見解を示しました。
続いて、読書や学習の場を提供する重要性を強調し、放課後や長期休業中の図書館利用の可能性に関する質問も行われました。再び渡邊氏は、必要に応じて教員の付き添いでの利用を認める方針を語りましたが、開館時間の拡大に関する具体的な検討が行われていないことが浮き彫りになりました。
次に、妊娠に関する支援について尋ねられました。本名氏は、リプロダクティブ・ヘルスとライツの観点から、特に非婚カップルや性暴力の影響を受けた妊娠についての支援体制を強化する必要があると指摘しました。健康増進課長の池田康幸氏は、相談体制の周知状況について説明したものの、より効果的な周知方法については更なる検討が必要との見解でした。
また、流産や死産を経験した女性に対する心理的な支援の体制についても議論されました。 厚生労働省の通知に基づき、より充実した相談体制の確立が求められました。加えて、母子健康手帳に「子どもの権利条約」を掲載する提案など、子どもに対する権利保護の重要性も再確認されました。
最後に、ゼロカーボンシティ宣言に関連して、林伊佐雄町長は、町のエネルギー効率向上や再生可能エネルギーの導入を進め、具体策の策定を進めていく意向を示しました。環境課長の吉田徳男氏は、過去のデータをもとに、電力削減の重要性と今後の施策についても触れました。
本定例会では、学校図書館の整備、妊産婦への支援、ゼロカーボンシティ宣言に関する施策が盛り込まれており、それぞれの重要性が強調され、充実した内容の議論が展開されました。議員たちは、今後の具体的な取り組みやタイムラインについて議論を継続する意向を示しました。