先日、三芳町議会で鈴木淳議員や細谷光弘議員、久保健二議員がさまざまな質問を行い、町政の重要な課題が浮き彫りになった。特に、生理休暇や生理用品の整備、フェムテック、学校給食に関連する食品ロスの問題が多く提起された。
生理休暇についての議論では、鈴木議員が生理休暇の取得率が極めて低い現状を指摘した。総務課長の高橋成夫氏は、過去3年間のデータを示し、学期間において生理休暇の取得がわずか2件や0件であったことを述べた。取得しやすい環境の整備が必要であると強調され、生理休暇の周知徹底が求められている。
また、生理用品の整備についても議論が進んだ。町は現時点で生理用品の無償配布は行っていないとし、公共施設に備える必要があるとの意見が相次いだ。教育委員会の宇佐見宏一課長は、学校での生理用品の設置状況について報告し、寄付による配布が行われていることを示した。学校内での生理用品の支援体制が必要であり、今後の整備が期待される。
コミュニティ支援においても、フェムテックが注目を集めている。主幹の南雲玲氏は、女性の健康課題をテクノロジーで解決するフェムテックの重要性を述べ、町の健康課題解決に向けた取り組みが期待されるとした。町長もこの動きに賛同し、女性が働きやすい環境の整備に努力する方針を示した。
さらに、学校給食と食品ロス問題が取り上げられた。学校教育課の宇佐見課長は、コロナ禍による学級閉鎖や学校閉鎖時の給食費の返金、減額に関する対応が行われていると報告した。また、学校給食における食品ロス削減のため、食育の授業を通じて意識を高める取り組みも強調された。食品ロスについては、松本市の取り組みを参考にしながら、啓発活動の充実が求められている。
最後に、久保健二議員が町内のエクストリーム系施設に関する質問をし、調整池や公共施設がスポーツの場として活用できる可能性が検討されているが、現在は利活用が難しいとの答弁があった。町長は、住民の声を聞きながら具体的な計画について考える意向を示した。
このように、議会ではさまざまな課題が議論され、今後の町づくりに向けた多角的な検討が進められている。特に、女性の健康問題や食品ロス対策は、住民の生活に直結する重要なテーマであり、さらなる取り組みが期待される。