令和4年6月の久喜市議会定例会において、出席議員27名が市政に対する質問を行った。
議長の柿沼繁男議員は日程第2として、市政に関する質問を受け付け、最初に渡辺昌代議員が一般質問を行った。主な質問内容は、市内の小中学校体育館へのクーラー設置、仏供田落のしゅんせつの進捗、菖蒲中学校のスクールバス運行についてなどである。具体的には、体育館の暑さ対策について、教育部長の野原隆氏は、熱中症対策として運動・体育の授業において気温と湿度の数値に基づき判断する方針を示した。さらに、渡辺議員は「クーラー設置の必要性」を強調し、教育部長は国や自治体の動向を見守る考えを示した。
さらに、渡辺議員は菖蒲城趾あやめ園の管理についても質問した。昨年の管理状況が不十分であったため、環境経済部長の中山浩二氏は、今後の維持管理の方針や株の回復に向けた取り組みを説明した。この他、公共交通体制のあり方についても意見が交わされた。特に、交通弱者を救う施策が求められている中、予算の確保が今後の課題となる。
次に丹野郁夫議員が登壇し、学校への理不尽な要求に関する対策を質問した。教育長の柿沼光夫氏は、最近の要望に対する対策と教育関係者への研修を強調し、児童生徒・保護者への周知を強化する方針を伝えた。
また、市道久喜217号線の右折信号機について、慢性的な渋滞に関しても議論が行われた。市民部長の小澤敦子氏は、渋滞解消のための施策を講じる必要があると訴え、その後も運営体制の強化を求める意見が続出した。
一方、済生会加須病院が開院を目前に控え、地域医療の拡充を図るために何が必要か、多くの意見が報告された。市長の梅田修一氏は、この医療機関が地域医療の重要な役割を果たすと評価し、秋谷病院との連携を進める意向を示した。