久喜市では、市民の福祉向上に向けた各種施策が議論されている。特に、障がいのある子もない子も一緒に遊べるインクルーシブ公園の設置について強い関心が寄せられた。
斉藤広子市議は、インクルーシブ公園に関して昨年世田谷区の砧公園を視察し、その魅力を強調した。この公園では、車椅子利用者のための遊具や、身体を支える背もたれのあるブランコがあり、幅広いニーズに応えた設計がなされている。斉藤氏は、久喜市にも同様のインクルーシブ公園を導入するよう求め、地域住民との対話を重視する姿勢を示した。
また、久喜市には多数の公園が存在し、インクルーシブ公園の視点からユニバーサルデザインの遊具の導入が重要であると述べた。「改修や更新の際に、バリアフリーの視点を忘れず検討する必要がある」と強調し、身近な地域で誰もが利用可能な公園の実現を目指すべきだと提言した。
さらに、災害時の避難所についても言及。斉藤氏は2019年の台風による避難所の混乱を反省し、ICTシステムを活用したスムーズな情報提供が必要だと訴えた。「利用者が簡単に避難所の混雑状況を把握できるようにするべきだ」と意見を述べ、今後の改善策に期待を寄せた。
さらに食物アレルギーに対応するための備蓄品についての検討が必要であるとし、「アレルギー児向けの具体的対応を検討する必要がある」と警鐘を鳴らした。行政としても備蓄品の整備を行うことが求められている。
日常生活用具給付事業の拡充についても議論が行われ、必要な支援用具の品目追加を提案した。支援眼鏡の追加は、障がい者にとって重要な要素であり、切実なニーズに応えるべきだと訴えた。
最後に、未設置の歩道整備についても進捗状況を伺う発言があり、安全性向上のための施策が求められた。今後の検討が期待される。