久喜市の丹野郁夫議員が、市政に関する質問を行った。
主に、高齢者福祉と介護保険制度に関する内容が多くを占めた。
まず、久喜市では第8期介護保険事業計画に基づいた「健幸」をテーマに、高齢者福祉に注力する姿勢が見える。高齢化が進む中、2040年には高齢者の割合が37.5%に達する予想が示されている。介護保険特別会計の膨張が懸念される中で、要介護認定率の増加が予想されるため、持続可能な社会保障制度を目指す必要があるとした。具体的には、介護度や認知症の増加を抑え、健康で豊かな生活を送るための取り組みが必要であると強調した。議員は、職員の労苦を尊重しつつ、さらなる改善の努力を期待した。
質問の中で、介護保険サービスガイド冊子の概要版の作成について意見が寄せられた。このガイドが利用者にとって有益であることが求められている。また、高齢者福祉施設の多様性についても言及し、特別養護老人ホームや老人保健施設などの施設選定が難しいとの声が多いことから、役割や特徴を公平性を保ちつつ分かりやすく示す必要性が示された。
さらに、介護保険事業における県との連携やデジタル化による状況把握についても質問がなされた。これにより、リアルタイムでの情報収集が可能になることが期待されている。また、国民健康保険制度との連携や、介護現場の課題も整理される必要があるとされた。
次に、学校オンライン環境の恒常的な確立についても議論が行われた。COVID-19の影響で、教育環境のICT化が進む中、誰一人取り残さない教育体制の整備が重要であるとされた。講演では、遠隔授業やイベントのオンライン公開が行われている例が紹介された。また、これらの活動が学校現場に与える負担感についても考慮する必要があるとの意見が挙がった。
最後に、全国学校給食甲子園については、久喜市の新学校給食センターの開設が報告された。市長が掲げる「埼玉県一おいしい学校給食」に向けた期待が語られており、具体的な評価を得ることが市の目標であるとし、教育委員会の見解が求められた。