久喜市の議会で、さまざまな市政に関する質問が提起された。
中でも、小林調節池事業と附廻堀悪水路の付替え工事についての議論が目立つ。平沢健一郎議員は、小林調節池が洪水調節池であることを指摘し、野通川流域の浸水被害を防ぐ重要性について強調した。この事業では、越流堤や排水機場の建設が行われており、早期の治水効果の発現が期待されている。平沢氏は、杉戸県土整備事務所が提案した変更案について、市民との合意形成が無視されているのではないかと懸念を示した。特に、変更案が久喜市に事前に説明されたのか、また市の承諾があったのかなどを問いただした。
また、(仮称)本多静六記念市民の森・緑の公園についての質問もあった。平沢議員は、整備のスケジュールを知りたがり、基本計画が策定された後、市長の交代によって計画がどう変更されるのか不安を訴えた。さらに、博士の思いをどのように取り入れるのかも問われ、本多博士を顕彰する活動についても触れた。
さらに、健康都市宣言についても言及があった。平沢議員は、スポーツや運動を通じた市のビジョンについて掘り下げ、健康都市宣言に基づく新たな担当部署の設置について質問した。市民がスポーツを楽しむ環境整備の方針も求められたが、具体的な計画は示されなかった。
姉妹都市であるオレゴン州ローズバーグ市との交流についても言及され、平沢議員は過去の訪問の成果と今後の関係構築について期待を寄せた。特に、教育面での交流や市民の国際的な競争力を高めるための取り組みを重視すべきとの考えを示した。
最後に、ブルーフェスティバル及びあやめ・ラベンダー関連事業についても質問が行われた。平沢議員は、近年の事業運営は評価しつつも、管理体制に問題があると指摘し、今後の取り組みについて市の考えを問うた。特に、責任の所在が不明確であることが課題として挙げられた。
これらの議論は、今後の久喜市の市政運営に重要な影響を与える可能性があると考えられる。市民の視点を重視した行政運営の重要性が改めて問われている。