久喜市議会は令和4年9月9日に第10回定例会を開催し、市政に対する質問を受け付けた。
渡辺昌代議員は、市道久喜5114号線の舗装が途中で終わっている状態について、市民からの要望が平成4年から続いていることを指摘した。長年の要望にもかかわらず、舗装が行われていない状況を市はどう改善するのか、議員は行政の対応を求めた。
また、江面地域の市道について、道路の路肩が崩れており、通行の際に危険を伴う現状があることを訴えた。さらに、県道川越・栗橋線の整備状況についても、吉田議員は右折帯の設置に対する進捗を確認し、改善策の検討を求めた。市長は、この整備が久喜市の交通の安全性や渋滞解消に寄与するものであると認識している。
続いて、久喜駅西口周辺まちづくり検討事業についても話題に上った。渡辺議員は、地域の声を反映した計画の必要性を強調し、特に地権者との連携を求めた。市としても、協議会の設立を進める意向が示された。
さらに、久喜市は近年進む高齢者虐待の問題についても、早期発見と対応の重要性が語られた。市民からの通報を促す啓発活動を強化する方針が示され、今後も取り組みを続ける必要があるとされている。
また、教育関係の質問では、教員の働き方改革がテーマに挙がった。特に非正規教員の問題や、部活動の指導における過重労働が指摘され、市として具体的な対策を講じる必要があると強調された。また、学校の夏季及び冬季休業期間中のスクールバス運行についても議論され、利用状況の改善が求められた。
最後に、虫歯予防に関して、定期的な歯科検診後の児童の受診状況が話題となった。学校は、児童に受診を促すための啓発活動を一層強化する必要があるとされており、そのための具体的な施策が検討されることが期待される。