奈良 政宏氏が市政に関する質問を行った。
主なテーマは、水害時の避難所、栗橋駅東口の再開発、移動困難者への支援方法である。水害による避難所の危険性について、奈良氏は栗橋地域の避難場所の数と住民数の現状を懸念している。水害の際、栗橋小学校の体育館や1階への避難は、危険を伴う可能性が高い。市には、地域住民が安全に避難できる場所の確保が求められている。そのため、避難所数が住民数に対して十分でない場合、どのように対策を講じるのかも問われた。
また、加須市における広域バス避難の際、混雑による支障があったことを踏まえ、早期の避難対応が必要だと指摘した。加須市の北川辺地区から移動する際に、最大で3時間かかったという情報は、避難時の交通整備が不十分なことを浮き彫りにする。奈良氏は、この交通面についても市の考えを求めている。
「栗橋駅東まちづくり」に関連する課題も取り上げられた。20年前の駅東口が賑わいを見せていたのに対し、現在は空き店舗が目立ち、地域の活性化が求められている。数十年にわたり進展が見られなかった栗橋駅東口の開発に対し、市が具体的な行動を起こすことを期待し、地域住民に説明責任を果たす必要性を訴えた。特に、今後のアンケート集計結果とその後の地域協議を注視している。市の今後の方針について具体的なスケジュールの提示が期待されている。
さらに、栗橋市民プラザの建設状況や「栗橋駅東まちづくり」との関連について質問があり、進捗状況が注目されている。
また、街路灯や防犯カメラの設置に関しても問題が提起された。駅周辺の安全性を確保するためには、このようなインフラ整備が不可欠であり、地域住民の安心・安全な暮らしを実現するためには必要な対策だとされている。
最後に、移動困難者については、市にはデマンド交通やタクシー補助があるが、それ以外の移動手段の拡充が求められている。これらの取り組みが、今後の市政の重要なテーマとなるであろう。