久喜市で行われた市政に関する質問が注目を集めている。
参加した杉野修市議は、公共施設の将来像について行政サービスの向上と住民自治の充実が焦点となるべきだと強調した。特に、鷲宮総合支所の機能廃止についての市民の意見が軽視されているとの懸念を示し、住民の合意形成が必要であると述べた。
また、各保健センターの機能集約計画に関しても具体的なサービス内容が不透明であり、市民の交通アクセス権の保障について言及した。杉野市議は「交通アクセスは市民の権利として確保されるべきだ」とし、居住地域による差別のないサービス提供を求めた。
感染症対策の強化では、県とともに保健所機能の再編が必要だと主張した。杉野市議は過去の統廃合が公衆衛生機能を低下させたとの指摘を受け、保健所の分室復活を含む機能強化を県に協議するべきと提案した。特に、現在進行中のコロナ禍において重視すべきとされる感染症対策において、保健所の役割は一層重要である。
新型コロナウイルス用の PCR 検査についても言及され、高齢者施設の職員への緊急検査を通じて、さらなるクラスター発生を防ぐ意義が指摘された。杉野市議は、行政として検査対象の拡大を呼びかけ、受験生に対しても社会的検査を行うべきとの意見を明らかにした。
杉野市議は、「自宅療養中の陽性者に対して医療体制の支援を求める」とし、地域における医療資源の活用や、救える命を救うための具体策を協議すべきだと提案した。行政として一貫した方針が求められる中、さらなる支援策が必要であると強調した。