現在、久喜市における重要な議題の一つは、コロナワクチン接種のこれまでの対応状況である。
厚生労働省は、来月からのコロナワクチンの3回目接種に関し、全国の自治体に向けて説明会を実施すると発表した。これに先立ち、渡辺昌代氏はワクチン接種記録システム(VRS)のデータ入力の正確性や、転入者データの照会が行われているかを質問した。また、久喜駅西口周辺のまちづくりに関しても、地域住民とのコミュニケーション不足が浮き彫りとなった。特に、9月に行われた説明会では、住民からの意見が十分に反映されていないとの声が上がった。
渡辺氏は、住民からの意見を具体的に反映できていないことが住民説明会の意味を問うものであると指摘した。さらに、説明会での理念や方針のみの提示に対する不満も多く見受けられた。今後の久喜駅西口の具体的な開発計画や、それに伴う渋滞解消策についても回答が求められた。
また、渡辺氏は公共施設の除草作業に関する質問も提起した。ごみ搬入が各清掃センターで異なるため、事業者が高い費用を負担している現状について指摘し、環境問題と事業者支援の両面から柔軟な対応が必要であると訴えた。特に、八甫清掃センターのルールが他のセンターと異なることが不公平感を生んでいるとの発言があった。
さらに、子ども医療費の無料化についても重要な議題として取り上げられた。渡辺氏は、少子化対策としての子ども医療費の拡大が急務であると強調し、埼玉県内において多くの自治体が進める中、久喜市が取り組む必要性を指摘した。医療費無料化の実施時期についても、来年4月からの決断が求められている。
最後に、県道川越栗橋12号線の渋滞問題も解決が急務とされる。渡辺氏は、周辺道路整備の必要性や交差点の信号設置の進捗状況について市長に質問し、関係者との協議の結果についても説明を求めた。これらの問題は地域住民にとって重要な福祉・交通の課題であり、市の早急な対応が期待されている。