久喜市で行われた令和5年定例会では、公共施設の維持管理や新規就農者への支援策が議論された。特に、悪化する公共施設の状況について、多くの議員が意見を述べた。
市民からの具体的な報告では、公共施設のエアコン故障やトイレの整備状況が取り上げられ、長期間にわたる維持管理の不備が問題視された。この中で、猪股和雄議員は、公共施設の維持管理に事後保全から予防保全への転換が急務であると強調した。
公共施設に関して、最近では、中央コミュニティセンターの男性用トイレが使用禁止になるなど、予防保全が行われていない中での重大な不具合が頻発しており、早急な対応が求められた。具体的には、公共施設の老朽化が進んでいる事実を踏まえ、維持管理方針の抜本的な見直しが必要であるとの意見が広がった。
また、新規就農者支援に関する質問もなされており、久喜市がどのような支援を行っているのか。特に、農地の集積や集約化のための施策、農業関係者との連携などが挙げられた。一方で、久喜市の周辺では既にファミリーシップ制度の導入をしている自治体が増加しており、久喜市でも同様の施策が求められている。
さらに、県内の各自治体が取り入れ始めた婚姻支援制度や育児支援に対する取り組みも話題となり、久喜市も独自の支援策を強化していく必要があると意見が一致した。
最後に、交通の円滑化と安全性向上に向けた久喜駅西口での具体策についても議論され、専門的な見地からの対応策が求められた。市民の安全な通行を確保するためにも、一層の注意が必要であるとの結論に至った。