令和5年2月の定例会議が行われ、久喜市議会の議題に関する多数の意見が交わされました。特にフルマラソン大会の開催を巡る議論が活発でした。議会では、2024年度に予定されるフルマラソン大会に向けての準備経費774万円が計上されたことに関して、慎重な意見が表明されました。特に、クラウドファンディングによるコース調査資金集めが不成功に終わったことは、その実現性に疑問を投げかけています。
議長の柿沼繁男議員は、フルマラソン大会が地域活性化につながるとの見解を示しましたが、市民の間での賛同が十分でない現状を指摘する声もありました。猪股和雄議員は、クラウドファンディングの結果を受け、この大会の準備に対する774万円を削除するよう求めました。他方で、賛成意見を述べる議員も存在し、フルマラソン大会実現に期待を込めて議論が続きました。地域資源を活用したイベントとの連携が可能であることが強調され、市民の交流人口を増やすことに期待が寄せられました。
また、令和5年度の一般会計予算が可決され、子育て支援や公共施設の整備が進められることが確認されました。一方、保健医療や高齢者福祉に関する議論も多く見受けられ、介護保険や国民健康保険に関わる財源確保の重要性が指摘されました。特に、医療費の自己負担や給付に関しては、多くの議員が懸念を表明しました。
この他、財政情勢が厳しい中でも、公共交通の充実についても声が上がり、今後の経済的支援や政策の見直しが求められています。市民の安心安全な生活を支えるためには、地道な努力が重要であるとの認識が示されました。議会は建設的な議論を展開し、今後さらに市民の声を反映した政策を進めることが期待されています。