令和5年9月11日、久喜市議会定例会が開催され、新たな施策や予算案が討議されました。特に注目されたのは、公共施設の維持管理やフードロス対策、自動ナンバーの管理が重要なテーマとして挙げられました。
まず、公共施設の維持管理については、長年の施設の老朽化が問題視されています。猪股和雄議員が、雨漏りや排水設備の故障が多数報告されていることを指摘し、迅速な対応を求めました。教育部長の野原隆氏は、令和6年度までに解消を目指すと答え、現状把握を進める必要性を確認しました。市側は特に大規模改修の必要性を認識し、未修繕状態の施設の把握と整備計画策定が求められています。
次に、フードロス対策としての新しい取り組みが提案されました。市民への啓発と同時に、具体的な施策としてフードロス対策自動販売機の設置が意見として上がりました。市民部長の小澤敦子氏は、地域のフードロスの問題を踏まえ、導入の可能性を前向きに検討すると述べました。特に、自動販売機の設置により、ＳＤＧsへの積極的な対応が期待され、地域活性化の一助と考えられています。
また、森林環境税の運用方法についても議論されました。久喜市には森林が少ないため、税の使途が限られる中、いかに利用するかが課題です。環境経済部長の中山浩二氏は市有施設の木造化、木質化に活用していく方針を示しました。
最後に、自動ナンバーの管理について、未返納の仮ナンバー問題が取り上げられました。市民部長は、適切な運用が求められる中、市として厳正な対応をとる意向を示しました。しかしながら、利用者が指摘するような未返納問題は根深いとされ、早急な改善が求められています。