久喜市議会にて、渡辺昌代議員が市政に関する重要な質問を行った。強く市民の声が反映される市政を求める議論が展開された。
まず、清久工業団地の周辺住民からの交通渋滞や騒音公害による苦情が寄せられていることに関し、歩道の除草作業の早急な実施を求めた。特に、工業団地周囲の用水路や清久大池周辺の除草について、渡辺議員は「生活環境を改善するためには至急対応が必要だ」と述べ、その具体的な実施計画を市側に問うた。
次に、久喜駅西口再開発に関する進捗についても質問した。調査内容や業者選考の状況について透明性を持った説明を要求し、「市民に正確な情報を提供することが重要」と強調した。また、東京理科大跡地に関して、市長にその利用計画についての見解を求めた。特に、多くの市民が関心を寄せるこの問題で、市の経費支出とその管理方針に疑問を呈し、施設の有効利用を訴えた。
さらに、コロナウイルス感染症に関連する介護報酬の特例措置に関し、利用者の負担が増加していることを指摘した。議員は「利用者に負担を強いるこの措置は見直すべき」とし、負担軽減の具体策を求めた。また、新ごみ処理施設建設に関しても発言があり、プラスチックごみの全量焼却に向けた方針が環境問題解決の逆行していると警鐘を鳴らした。
これに対し、持続可能な開発目標（SDGs）に沿った施策を進めるべきとの主張を崩さなかった。環境保護の観点から、廃棄物を燃やさずにリサイクルや減量化を進める必要性を訴え、「市民と協力した取り組みが大切」との視点を示した。各議題に対する市長の見解が注目される中、渡辺議員の発言は、今後の久喜市の施策に大きな影響を与える可能性がある。