久喜市で行われた市政に関する質問では、数々の重要な課題が提起された。
特に、栗橋北2丁目防災公園の設計進捗や排水対策についての議論が注目された。背景には、気候変動の影響で豪雨が増加し、浸水被害が拡大している現実がある。市民からの質問に対し、山田 正義議員はこう述べた。「令和4年度市長の所信表明において、栗橋北2丁目防災公園は災害時の拠点として整備されることになっている。具体的な基本設計の進捗状況について伺いたい」また、施設の種類や地元協議会との調整状況も問いかけた。これに対して市当局は、設計が進行中であり、地元の意見も取り入れる意向であると応じた。
次に、山田氏は「田んぼダム」の取り組みについても質問し、特に浸水被害軽減を目指す施策が他地域で進んでいることを示唆した。近隣の行田市では、この手法により水害の軽減を図っており、久喜市でも何らかの対策を講じる必要性があると強調した。田んぼから排水の流出を制御する技術が注目を集めている中、農林水産省の指導を受けながら、この施策の導入を検討する考えを示した。
また、道路整備においても課題が浮き彫りになった。市道栗橋507号線の損傷状況について住民からの相談があり、山田氏は迅速な整備計画を求めた。特に自転車通行者の安全が脅かされているため、市の迅速な対応が期待されている。