久喜市議会の議事録において、杉野修氏が市政に関する重要な質問を行った。
まず、鷲宮地区の青毛堀川に架かる「宮前橋」の老朽化について取り上げた。杉野氏は橋の老朽化が進んでおり、塗装部分の劣化や錆の進行が課題となっていると指摘した。また、鷲宮神社との景観の調和を考慮した早急な保全対策が必要だと強調した。これに対し、行政側は経年劣化の現状について認識していることを示し、再生計画の策定が必要であると述べた。
次に、菖蒲地域に建設される新しいごみ処理施設と、その余熱を利用した温浴施設などの付帯施設について質問した。この施設は住民合意が不可欠であり、整備計画が地域住民に与える影響を詳しく検討する必要があると訴えた。特に、公共交通のアクセス面について具体的な利用人数などを想定した上での対応を求めた。この点に関して行政側は、現在の計画における交通手段の整備状況を明らかにする必要があると認識していることを伝えた。
また、学校給食無償化についても言及した。杉野氏は、昨年6月の国の方針以降、地方自治体における実態調査が行われていない現状に疑問を呈した。無償化に必要な経費が4700億円となる見込みだが、国からの具体的な提案がないことを批判した。市独自で私立学校の給食を無償化する施策についても、その必要性を強調した。これに対し、行政は国からの情報提供を待っている状況が続いていると回答した。
今回の質問において、杉野氏は市民生活への影響を強く訴え、行政への具体的な対応を求めた。市政の主要な課題に対して、より迅速な対策が求められていることが浮き彫りとなった。