久喜市における市政に関する質問が活発に行われた。特に空家対策や教育問題が中心テーマとして取り上げられた。
まず、丹野郁夫氏が空家対策の成果と課題について質問した。市は空家対策に力を入れているが、相続問題や経済的な要因も絡むため、解決には難航が予想される。丹野氏は、各施策をしっかり周知し、所有者が積極的に相談できる環境作りの重要性を強調した。具体的には、空家法の改正や空家情報お知らせシステムの利用状況についても質問があり、市の取り組みの進捗が求められた。
さらに、教育現場の取組みと課題についても言及があった。丹野氏は、久喜市のICT教育が賞を受賞していることを評価しつつ、具体的な取り組みについて質問した。ステップアップテストや英検受験料補助の成果が現れる一方で、メンタルヘルス対策の必要性も訴えられた。
また、健康保険証の変更に関しても冷静な議論が行われた。紙の健康保険証からマイナ保険証に変わることで、どのような問題が生じるか、またそれに対する市としての懸念が示された。具体的なメリット・デメリットを整理することが求められた。
最後に、交差点の危険性に関する問題提起がなされた。市道鷲宮6号線から県道川越栗橋線へ接続する位置にある交差点が危険な状態にあるため、改良を求める声が上がった。特に、今後小学生が通行する可能性があることから、安全対策が急がれる。また、現在の県の取り組みと併せて市の対応が問われた。
このように市議会では厳しい市政運営の中で、実際の施策がどのように展開されているのかという具体的な質問とそれに対する回答が重要な位置を占めていることが分かる。行政の透明性と市民への情報提供が今後の課題である。