令和3年9月定例会が久喜市議会で開かれた。この会議では、会期が本日から9月30日までの31日間と決定され、議案が上程された。
議長の春山千明議員は開会を宣言し、出席議員の確認後、会議録署名議員の指名が行われた。特に8月24日の議会運営委員会の報告がなされ、今定例会には市長提出議案が20件、報告が6件、陳情が1件提出される予定であることが明らかになった。
市長の梅田修一氏は、今回の定例会の議案を提案し、COVID-19感染症対策に感謝を述べた上で、ワクチン接種の状況について具体的な数字を示した。この状況下で、65歳以上の対象者の8割以上が2回目の接種を完了していることが確認された。また、妊婦への優先接種についても言及し、基礎的な感染対策を継続するよう市民にお願いした。
市長提出の議案の中には、令和2年度の一般会計決算認定、国民健康保険特別会計決算認定のほか、介護保険特別会計の補正予算も含まれている。この中では、昨年度の歳入は710億6,580万2,343円、歳出は686億4,350万9,486円と、いずれも計画内で収支が収支差額が24億2,229万2,857円に達したことが示された。特に歳入の部では、国庫補助金の増が顕著であり、歳入の36%は新型コロナウイルス対策によるものであった。
さらに、教育環境常任委員会では、GIGAスクール構想に関する調査が行われ、校内での情報通信環境の改善が適切に進んでいることが報告された。しかし一方で、タブレットの破損時の修理の問題や、ネット接続の混雑が課題として指摘され、委員会はこれらの問題の早急な解決が求められるとの見解を示した。