久喜市において、議員の杉野修氏は市政に関する重要な質問を提起した。特に、鷲宮運動広場における公衆トイレの設置遅延が市民の信頼を損なう恐れがある。行政からは昨年、設置に向けた検討が進められるとの答弁があったにも関わらず、具体的な進展が見られないことが市民からの不満を招いている。
杉野氏は、設置場所やトイレの設計、工期についても詳細な情報提供を求めた。市民は一過性の利用ではなく、日常的に快適に過ごせる環境を求めている。
また、振り込め詐欺対策としての録音機器の購入補助を提案。高齢者層が詐欺の被害に遭いやすい現状を踏まえ、効果的な対策として市の補助が必要との認識を示した。特に、過去3年間の久喜市内における詐欺の実態把握を強調し、他市の成功事例を参考にした支援策を模索していく必要があると述べた。
さらに、若者の定住促進策の実施を求める声も上がっている。杉野氏は、本市が他の自治体に比べて積極性を欠いているとして、具体的なアンケート調査を実施することを提案した。この調査を通じて、若者のニーズをより把握し、効果的な支援策を設計すべきだと訴えた。
最後に、レオパレス21の法令違反についても言及。建築基準法に従わない事例が数多く報告されており、行政がどのように対応するかが問われている。検査体制の見直しや、民間との連携強化を求める声が上がる中、危機管理としての対策を急ぐ必要があるとの姿勢が示された。