久喜市議会では、斉藤広子議員が高次脳機能障がいの支援充実について様々な質問を投げかけた。
高次脳機能障がいは、交通事故や脳梗塞などによる後遺症で、見えにくい障がいとされている。本人と家族への理解が不可欠であり、支援体制の強化が求められている。斉藤議員は、久喜市において把握している高次脳機能障がいの患者数を質問し、「人口1万人あたり20人いるとされているが、支援にはどの程度繋げられいているのか」と述べた。
また、第3次久喜市障がい者計画などに寄せられたパブリックコメントの反映方法についても具体的な情報提供が求められた。「地域包括支援センターとの連携を強化し、症状の理解を深めることが重要である」と斉藤議員は強調。失語症への対応についても、「具体的にどのように支援していくのか、県との連携が欠かせない」と指摘した。
続いて、児童生徒の健康診断についても触れられた。文部科学省からの通知に基づき、プライバシーや心情に配慮した実施方法を検討する必要があると述べ、実施環境の整備を求めた。
さらに「くきふれあいタクシー」の利便性向上がテーマに上がり、高齢者や障がい者の交通手段確保に向け、運行日数や時間の拡大が求められた。このタクシーの利用促進についても、「必要な情報が届いていない現状がある」と問題提起。
最後に、ふれあいセンター久喜のトイレ改善についても意見が出た。トイレの洋式率が低く、冷たい便座やシャワー式トイレの未設置が指摘され、早急な改善が求められている。各テーマについて、久喜市の具体的対応が今後注目される。