久喜市において、新型コロナウイルスに対応するための行政改革が提案された。
この提案は、貴志信智市議からのものであり、具体的には来庁不要の行政手続きの推進や動画配信の活用が要求されている。特に、行政手続きのオンライン化に向け、千葉市や福岡市など他の地域が行っている事例を参考に、明確な方針を打ち出す必要性が強調された。
また、貴志氏は、久喜市でも事業説明会を動画配信することにより、市民への情報共有の拡充を図るべきだと述べた。場所や時間による制約がなくなれば、より多くの市民の意見を反映させることが可能になるとの意見だ。これに関連して、窓口の混雑を解消する手段として、志木市の取り組みを引き合いに出し、混雑状況をライブ配信することも有効であると指摘した。
さらに、貴志氏はキャッシュレス決済の推進を強く求めた。経済産業省の目標を背景に、久喜市においてもその推進が必要との考えから、税の支払いにスマートフォンアプリを使った決済を導入することを提案した。追加的な決済手段があれば、業務の効率化にもつながるとし、新型コロナウイルスの影響下でも利用者の利便性向上が期待される。
加えて、環境省のクールビズに関する新たな方針についても言及し、久喜市では通年でノーネクタイを許可など、柔軟な対応を行う必要があると提案した。市民の健康と環境への配慮を兼ね備えた施策が望ましいという意見だ。
最後に、東京五輪の聖火リレーに関わる記念オブジェの設置について疑問を呈し、330万円の予算見直しの必要性を強調した。聖火リレーのコースの一部として選ばれたことの意義は認めつつも、設置オブジェの必要性については慎重になるべきと述べた。ただし、コストと市民の理解を得る観点からも配慮が求められるとの立場である。