久喜市議会令和4年9月定例会が6日に開かれ、議員24名が出席した。主な議題には、市政に対する質問が上がり、市の様々な政策について議論が交わされた。特に、環境経済部長の中山浩二氏が述べた農業振興拠点「道の駅」の進捗状況や、菖蒲地区の集落排水工事の補修計画が関心を集めた。これに対して、盛永圭子議員は『道の駅の調査費用として1,072万円がかかっているが、その進捗状況はどうか』と質問を投げかけた。中山部長は、『基本構想の策定に向けて進めており、スケジュールを確認しながら対応していく』と回答した。続いて、道路の現状についての質問では、菖蒲地区の道路が工事後の応急処置のままであると指摘し、補修の必要性を訴えたことが特筆された。
また、盛永議員は、スクールバスの雨対策として、鎮守の森公園に屋根付き駐輪場を造る提案や、公園の雑草対策についても言及。『公園の雑草除去は年何回行っているのか。公園の美化のために地域の協力が必要だ』と力説した。この他にも、特定外来生物の捕獲箱を増やしてほしいとの要望もあり、環境経済部長は『アライグマの被害が増えており、来年度も増加を目指す』と述べた。
最も重要な話題の一つには、新型コロナウイルス対策があった。特に、感染者数が増加している中での具体的な支援策や、罹患者への対応についても意見が交わされた。市民部長は、様々な対策として『感染症関連のコールセンターを設置、困難な状況にある市民には親身に対応する』と述べた。議員からは、積極的な広報とともに、医療機関や高齢者施設での対策が求められた。
この後、岡崎克巳議員が市政への質問を行い、地域の偉人、髙木志寿氏の顕彰についてや、久喜市内の消防局の老朽化等の課題についても言及した。市長は『髙木氏の功績を市民に紹介する機会を設ける』と約束。過去の取り組みを振り返りつつ、『市としても基盤の整備に取り組んでいく』と強調した。
さらに、瀬田博文議員は、久喜市の水道インフラや大規模停電時の対応状況についても触れ、安心して暮らせる地域づくりを求めた。市は、今後も市民の安心安全を守るための施策に全力で取り組む姿勢を示した。
最後に、杉野修議員と他の議員たちもそれぞれの見解を述べ、議会運営への期待を述べ、討論は締めくくられた。今後の久喜市の施策に注目が集まる。