久喜市議会での田村栄子氏の質問では、新型コロナウイルス感染や防災対策が重要なテーマとして取り上げられた。これに伴い、市当局への具体的な質問が相次いだ。
市内の新型コロナウイルス感染の急増について、田村氏は「感染拡大の原因をどう評価しているか」と問いかけた。特にクラスターが影響しているかが焦点で、市内での感染者数急増に繋がっているかを懸念する声が上がった。また、無症状の希望者が受けられるPCR検査についても質疑し、事前に検査を受けることができる体制の確立を求めた。
さらに、オミクロン株に感染した場合の入院判断基準についても質問が寄せられた。即入院の要件とその判断がどのように行われるのか、具体的な方針の提示が求められた。卒業式や飲食店における会食制限、公共施設での換気対策についても意見が交換された。特に、二酸化炭素濃度計の設置について市はどう考えるかが強調された。
次に、近年の災害に備えた対策について田村氏は語った。特に洪水に関する対策を詳述し、災害情報の伝達手段の強化を提案した。「防災ラジオの導入やデジタル化を進めてほしい」との要望があり、特に情報弱者への配慮が求められるとの見解が示された。また、災害時の避難情報についてもスマホ以外の手段で広く知らせる必要性が指摘された。
医療体制の向上についても質問があった。田村氏は、通院患者への交通手段の確保や新病院の開院状況について情報を求めた。また、新たな医療機関の設立についての計画や支援が必要であると訴えた。
久喜市の庁舎に関する意見も重要なテーマである。耐震補強がされたとはいえ、再開発計画には慎重さが必要だと述べ、「無駄な借金を増やすことは避けるべき」との考えが強調された。特に、既存施設の有効活用の必要性が指摘された。
最後に、田村氏は地球温暖化への対策についても質問した。特に「ゼロカーボンシティ」宣言を踏まえた具体的な取組み計画が問われ、太陽光発電導入の状況や温室効果ガスの排出量についての数値も共有されることが必要だとの考えが示された。市民の意識を高める啓発活動が求められる中、各種対策が進められることが期待される。