今回の市会において、杉野修氏が新たに提起した議題は市民福祉に多岐にわたる内容が含まれており、注目される。
特に、投票権に関する問題が重要視されている。杉野氏は、市民が投票する権利の保障を推進するため、選挙公報の配布方法の改善について質問を投げかけた。氏は「従来方式以外でも検討されているのか。また配架場所を増やす工夫はされているのか」と問うた。さらに、「特例郵便等投票」の利用状況、特に新型コロナウイルス感染症の影響を受けた市民がどの程度利用したかにも触れた。
また、交通安全の観点から、鷲宮上内地区の市道に反射板を設置する要望も上がった。杉野氏は、「道路両側は農地であり歩道や自転車道が無い状況では、交通が危険である」と強調し、設置の進捗状況について質問した。設置が遅れている理由を問うことで、安全対策の必要性を訴えている。
新型コロナウイルス感染症対策についても、杉野氏は質疑を展開した。特に、感染者数の増加が見込まれる中、「感染者数を減らす戦略が必要である」と述べている。県との連携による、無料検査の提供状況やワクチン接種の優先順位についても意見を求めた。特にエッセンシャルワーカーに対する優先的な接種が必要であると訴えた。
また、給付金や補助金に関する制度の見直しも重要な論点である。杉野氏は、給付を受ける条件としての市税の滞納を挙げ、「制度の趣旨を尊重するべきだ」とし、改善を求めた。これにより、より多くの市民が制度の恩恵を受けられるようにする意図が見受けられる。
さらに、埼玉県警・久喜警察署管内での交番配置見直しに関する質問も上がった。地域住民からは防犯体制の脆弱化に対する不安の声が聞かれ、「廃止の理由は何か。また市はどのように判断しているか」と問うた。市の対応が求められる状況が浮き彫りとなっている。