久喜市議会での猪股和雄氏の発言が注目を集めた。
彼は市内の小中学校の老朽化が進行し、雨漏りの問題が解決されつつある一方で、屋上の防水劣化が放置されている点を指摘した。また、進捗状況に関しては、栗橋西中学校を除く8校が今年度中に工事を終える計画だと述べ、23年度中の解消が期待されるとした。
加えて、昨年の建築基準法点検で、16校の小学校と7校の中学校で屋上の劣化が指摘されており、改修予定についての情報公開も求めた。これらの補正予算や新年度予算に改修工事の費用が計上されていないことについても疑問を呈し、直ちに対応すべきだと強調した。
情報公開請求についても言及した。特定できない情報に対して非公開処分が決定され、後に公開が可能な情報として非公開理由が変更された経緯があった。猪股氏は、申請手続きの見直しが必要との見解を示した。特に、申請窓口において情報の特定責任を持つべきと主張した。
新ごみ処理施設に関する情報公開のあり方も重要なテーマとして取り上げられた。議員に提供された「部外秘」の情報が市民に伝えられない状況について、行政の透明性が問われた。また、難病患者への外出支援についても、福祉タクシー券や燃料代補助の対象に関して、市長の明確な方針が求められた。市長は今後の検討を約束しているが、その内容は不透明なままだ。
同性パートナーシップ宣誓制度の見直しについても議論があり、現行方式の改善が求められた。特に、宣誓の際の要件についての平等性と利便性を過度に強調する必要があるかが問われている。さらに、公職者の家族に関する救急搬送時の個人情報の取り扱いについても問題視され、緊急 situationsでの情報管理のあり方が議論を呼んだ。
このように多岐にわたる課題に対して、猪股氏は積極的に質問し、行政の透明性向上を求める姿勢を示した。