市議会における丹野 郁夫氏の質問に対し、さまざまな市政問題の重要性が浮き彫りとなった。
まず、わし宮団地再生事業の進捗状況が焦点とされる。この事業は平成31年から始まり、第Ⅰ期の移転は完了したものの、第Ⅱ期以降の進捗が遅れている。丹野氏は「3街区の住民にとって重大な関心事であり、市はUR都市機構との連携を強化すべきである」と述べた。
具体的には、事業区域における移転の現状と今後のスケジュール、高齢者や障がい者へのケア、移転事業における課題、行政が実施した事務等の情報提供の必要性についての質問が続いた。また、URが計画している地域医療福祉拠点化に関する取り組みの進捗や、調整池の整備状況と土地活用計画についても言及された。
次に、桜田小学校の通学路の安全対策についても重要な考慮が求められた。市道鷲宮63号線の狭隘な路地は、通り抜け車両が多く、通学路として危険度が高いとの指摘があった。丹野氏は「学校運営協議会との協議が進んでいるが、市が迅速に対応すべきである」と強調した。
最後に、空家対策に関する取り組みについても質問が投げかけられた。市が推進する空家対策の成果と課題を丹野氏は具体的に問うた。空家情報お知らせシステム、空家活用サポート窓口の利用状況、除却補助制度の見直しや空家バンクの登録増加の見込みについても詳細が求められた。
これらの質問を通じて、丹野氏は市政の現状を見極め、住民のニーズに応える施策の実施を強く求めている。